八尾おわら資料館は、富山県富山市八尾町東町にある公立の博物館です。通称は「おわら資料館」として親しまれています。本館は越中おわら節やおわら風の盆に関する資料を展示し、その歴史や文化に深く触れることができる施設です。
八尾おわら資料館は、おわら中興の祖と呼ばれる初代「越中八尾民謡おわら保存会」会長・川崎順二の生家および病院跡地に建てられました。川崎順二の生前に収集された貴重なおわらに関する資料を保存し、1989年(平成元年)に八尾町が土地を購入したことから始まりました。
1992年(平成4年)に八尾町がおわら資料館条例を発効し、正式に「おわら資料館」としてオープンしました。その後、建物の老朽化が進んだため、1996年に取り壊しが決定。同地に新しく建設された施設は、2000年(平成12年)に「八尾町おわら資料館」として生まれ変わり、2005年の富山市との合併により「八尾おわら資料館」に改称されました。
八尾おわら資料館は以下の3つの棟で構成されています。
また、敷地内には「越中おわら発祥の地」の石碑が建っています。建物自体は、第33回(平成14年度)富山県建築賞一般部門で入賞を果たしています。
約10分間の映像プログラムが楽しめる展示室です。越中おわら節の由来や歴史、美しい踊りと音楽が映像を通じて伝えられます。幻想的な映像は訪れる人々を魅了します。
資料展示室では、おわらを育んだ川崎順二にまつわる資料を中心に展示されています。
和室には格子戸や漆喰の壁、太い梁が特徴的な天井など、伝統的な八尾町屋の魅力が凝縮されています。訪れる人々に癒しと落ち着きを提供しています。
八尾おわら資料館では、明治から昭和初期に至るまでの「古謡」や、新しく作られた「新作おわら」など、計3,070首の歌詞を整理保管しています。また、松本勘玄が使用した胡弓など、歴史的価値の高い資料も見どころの一つです。
八尾おわら資料館は、越中おわら節の歴史や文化に触れる貴重な場です。幻想的なおわら風の盆の雰囲気を映像で体感し、深い歴史や文化を学びながら、和の趣を感じられる休憩室でゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。富山を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。