富山県美術館は、富山県富山市木場町に位置する公立美術館です。略称は「TAD(タッド)」で、「アートとデザインをつなぐ」をコンセプトに、現代美術作品やデザイン作品を中心とした約16,000点の収蔵品を誇ります。
富山県美術館は、1981年に開館した富山県立近代美術館のコレクションを引き継ぎ、2017年8月26日に現在の場所に全館オープンしました。新しい美術館の建設地は富山駅から北西に位置する富岩運河環水公園西地区で、敷地面積12,548㎡の「見晴らしの丘」に建てられています。
美術館は、鉄骨造と一部鉄骨鉄筋コンクリート造で地上3階建て、船の舳先を思わせる独特の形状をしています。富山県の主要産業であるアルミを多用したデザインが採用されており、正面東側は全面ガラス張りになっています。また、屋上庭園「オノマトペの屋上」からは、富岩運河環水公園越しに立山連峰を望むことができます。
館内には2階と3階に常設展示室と企画展示室があり、展示室をつなぐ廊下には県内産の杉材をふんだんに使用しています。また、収蔵庫は洪水や津波から作品を守るため、2階と3階に設置されています。さらに、屋内駐車場や子供向けの遊具を備えた屋上庭園など、訪問者の利便性を考慮した設備が整っています。
富山県美術館では、近代から現代に至るまでの絵画や版画、デザイン作品を幅広く収蔵しています。代表的な収蔵品には、以下のような作品があります。
美術館では、ポスターやチェアといった優れたデザイン作品も展示しています。これらは、富山県立近代美術館の時代から収集されてきたものです。
美術館の外観デザインや館内素材には地域産の資材が多用されており、地元の産業と連携しています。また、美術評論家の瀧口修造や音楽家のシモン・ゴールドベルクといった地元ゆかりの人物の作品も展示されています。
屋上庭園「オノマトペの屋上」には、子供向けの遊具が設置されています。これらの遊具は、元々の建設地にあった遊び場を継承し、子供たちのためのスペースを残す意図で設置されました。
美術館では、展覧会やワークショップ、トークイベントが定期的に開催されています。特に「世界ポスタートリエンナーレトヤマ(IPT)」は、1985年から3年ごとに開催される国際的なポスター展で、世界中のデザイン作品が集まる貴重な機会となっています。
富山県美術館は、JR富山駅から徒歩約15分、または富岩運河環水公園と隣接しています。美術館周辺には、散歩やリラックスに最適な環境が整っており、立山連峰の絶景を楽しむこともできます。
富山県美術館は、アートとデザインを結びつける場として、また地域文化を発信する拠点として、多くの魅力を持つ施設です。現代美術やデザインに興味がある方だけでなく、家族での訪問にも適した場所と言えるでしょう。富山を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。