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秋水美術館

(しゅうすい びじゅつかん)

富山が誇る刀剣の殿堂

秋水美術館は、富山県富山市千石町に位置する、全国でも数少ない刀剣をテーマにした美術館です。立山連峰をはじめとする富山の雄大な自然を背景に、日本刀の美と精神文化を今に伝えています。外観は甲冑(鎧)をイメージした墨色のアルミ素材で覆われ、重厚さと現代的な洗練さをあわせ持つ印象的な建物です。

全国有数の日本刀コレクション

秋水美術館の最大の魅力は、平安時代中期から現代まで、約200振りに及ぶ日本刀の所蔵です。重要文化財や重要美術品、特別重要刀剣、重要刀剣など、質・量ともに国内屈指の充実ぶりを誇ります。

富山県(越中国)は、正宗の兄弟子と伝えられる則重や、天下三作の一人と称される郷義弘を輩出した刀剣ゆかりの地です。室町時代には宇多派の刀工が活躍し、名刀の産地として知られました。館内では、こうした越中刀工の優品も展示し、その歴史的背景や技術の魅力を丁寧に紹介しています。

主な刀剣コレクション

重要文化財に指定された「刀 銘住東叡山忍岡辺長曾祢虎入道 寛文拾一年二月吉祥日(虎徹作)」をはじめ、「脇指 無銘 伝正宗」「太刀 銘吉家作」など、日本刀史を語る上で欠かせない名品が揃います。いずれも時代ごとの特色や刀工の技が際立つ逸品です。

近代日本美術と工芸の名品

刀剣だけでなく、日本近代美術を代表する画家たちの作品も所蔵・展示しています。横山大観「雨餘」「不二山」、川合玉堂「春寒」、竹内栖鳳「喜雀」など、日本画の名作を鑑賞することができます。

さらに、徳田八十吉の陶芸作品や、中国陶芸、書、刀装具、甲冑など、多彩な美術工芸品も充実しています。俳優・菅原文太氏より寄贈された短刀31口も収蔵されており、文化人との縁も感じられます。

建物と館内施設の魅力

鉄筋コンクリート造り地上4階建ての館内は、落ち着いた空間設計がなされ、刀剣や美術品を静かに鑑賞できる環境が整っています。

1階

ロビーや受付、北陸ゆかりの作家作品を展示するギャラリー、和室研修室「霜華」、ミュージアムショップ、喫茶室「和Cafe Shusui」、庭園、無料駐車場(28台)を備えています。

2階

常設展示室では、日本刀・鐔・甲冑や小道具を中心に展示。情報コーナーも設けられ、刀剣文化への理解を深めることができます。

3階

企画展示室では、絵画や書、陶芸品などのテーマ展示が行われ、来館のたびに新たな発見があります。

館名に込められた意味と設立の歩み

本館は、富山の医薬品メーカーであるリードケミカル株式会社の創業者・森政雄氏が長年収集してきた美術品を広く公開するため、2016年6月11日に「森記念秋水美術館」として開館しました。その後、2020年に一般財団法人秋水美術館としてリニューアルオープンし、2022年には公益財団法人へ移行しています。

館名の「秋水」とは、曇りのない研ぎ澄まされた日本刀を意味する言葉です。全国有数の日本刀コレクションを誇ることから、この名が冠されました。

所蔵品

所蔵品には、国の重要文化財に指定された刀剣をはじめ、多数の重要美術品、特別重要刀剣、重要刀剣が含まれます。また、越中(富山)の名刀工である則重や郷義弘の刀剣も展示されています。

刀装具や甲冑(鎧兜)のほか、横山大観、川合玉堂、竹内栖鳳、小磯良平、徳田八十吉など、日本の近代美術を代表する画家や陶芸家の作品、中国陶芸品なども所蔵しています。また、俳優菅原文太氏が寄贈した短刀31口も収蔵しています。

主な所蔵品

刀剣

絵画

工芸

その他

開館情報とアクセス

開館時間は午前10時から午後6時(入館は午後5時30分まで)。休館日は月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日、年末年始です。

公共交通機関では、富山地方鉄道富山都心線(環状線)の大手モール停留場またはグランドプラザ前停留場から徒歩約5分。コミュニティバス「まいどはや」や市内周遊ぐるっとBUSも利用可能です。車の場合は北陸自動車道富山ICより約15分と、アクセスも良好です。

日本の美を未来へ伝える美術館

秋水美術館は、刀剣という日本文化の象徴を中心に、美術・工芸の粋を広く紹介する文化施設です。歴史と美を深く味わいながら、富山の地で日本の伝統美に触れることができる、魅力あふれる美術館といえるでしょう。

Information

名称
秋水美術館
(しゅうすい びじゅつかん)

富山市周辺・八尾

富山県