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みくりが池温泉

(みくりがいけ おんせん)

雲上に湧く日本最高所の天然温泉

北アルプス・立山連峰の中心部、標高2,410mという雲上の地にたたずむみくりが池温泉は、「日本最高所の温泉宿」として知られる特別な存在です。富山県中新川郡立山町、中部山岳国立公園の特別保護地区内に位置し、雄大な山岳風景とともに天然の源泉かけ流し温泉を楽しめる、全国でも稀有な宿です。

室堂ターミナルから徒歩約15分。ハイマツ帯を抜け、神秘的な湖「ミクリガ池」のほとりへと歩みを進めると、白濁した湯けむりとともに現れるのがこの温泉宿です。登山者はもちろん、立山黒部アルペンルートを訪れる観光客にとっても、心と身体を解きほぐす憩いの場所となっています。

日本一高所に湧く源泉かけ流しの湯

みくりが池温泉の源泉は、標高約2,300mにある地獄谷。現在も火山性ガスや噴気が立ちのぼる活火山地帯から引湯されています。高低差約100m、距離約340mをポンプで汲み上げ、無加水・無加温の100%源泉かけ流しで提供されています。

泉質と効能

泉質:単純酸性泉(pH2.28)
泉温:45.0℃(湧出地点)
色:うす乳白色
臭味:硫化水素臭、酸味あり

神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、慢性皮膚病、冷え性、疲労回復などに効果があるとされ、登山やトレッキング後の身体をやさしく包み込みます。硫黄の香り漂う白濁の湯は、まさに大自然の恵みそのものです。

浴室は男女別の展望内湯が一つずつ。露天風呂はありませんが、窓からは大日連山や立山の峰々を望むことができ、時間帯によっては雲海に沈む夕日や満天の星空を楽しめます。

雲上の温泉宿としての魅力

1957年に山小屋として開業したみくりが池温泉は、1964年の立山高原バス開通、1971年の立山黒部アルペンルート開通を経て、登山者のみならず観光客にも親しまれる存在となりました。1982年には現在の建物に改築され、山小屋と旅館の要素を兼ね備えた宿へと進化しました。

自家発電ではなく通常の電力が供給されており、山小屋特有の消灯時間もありません。とはいえテレビは設置されておらず、静寂の中で自然と向き合う時間を大切にしています。

客室タイプ

相部屋(横並び・縦長タイプ)
2段式で男女共用・女性専用あり。個別コンセント・照明・カーテン完備でプライバシーにも配慮されています。

デラックス相部屋(1室限定)
1段ベッド式で最大4名まで利用可能。ミニテーブル付きでゆとりある空間です。

個室(和室・洋室)
6畳和室やベッド付き洋室があり、窓からは夕日や雲海を望めます。アメニティは最小限で、自然との共生を大切にしています。

食事と館内施設

標高2,400mの地で提供される料理は、想像を超える充実ぶり。富山湾の海の幸や山の幸をふんだんに使った和食中心の献立で、季節ごとに内容が変わります。名物の「げんげの唐揚げ」や「行者にんにくの醤油漬け」など、ここでしか味わえない郷土の味覚も魅力です。

喫茶みくり

地獄谷を見下ろすテラスで味わうサイフォン式コーヒー「みくりブレンド」やブルーベリーソフトが人気。雲上の絶景とともに、特別なひとときを過ごせます。

レストランみくり

定食や麺類、丼物、生ビールなどを提供。低気圧のため酔いが回りやすい点には注意が必要ですが、風呂上がりの一杯は格別です。

ミクリガ池 ― 立山火山が生んだ神秘の湖

標高2,405mに位置するミクリガ池は、立山火山の火口湖で、室堂最大・最深の池です。面積約30,000㎡、水深約15m。夏には紺碧の湖面に立山三山が映り込み、秋には三段紅葉との競演が楽しめます。

立山信仰では「八寒地獄」とも、「神の厨房(御厨)」とも解釈され、聖と俗の両面を持つ神秘的な存在として語り継がれてきました。周辺はライチョウの生息地でもあり、高山植物が彩る遊歩道が整備されています。

立山玉殿の湧水 ― 名水百選の清冽な水

室堂駅近くの玉殿岩屋に湧く「立山玉殿の湧水」は、名水百選にも選定された名水です。雄山直下の破砕帯から噴出した地下水で、水温は2~5℃。200~300年の歳月をかけて濾過された軟水で、口当たりがやわらかく、登山者の喉を潤します。

四季の楽しみと服装のポイント

春は雪の大谷、夏は高山植物、秋は紅葉と、季節ごとに表情を変える室堂平。気温変化が激しいため、防寒・防水対策は必須です。特に春や秋は真冬並みの寒さになることもあり、ダウンやフリースの携行が推奨されます。

アクセスと注意事項

みくりが池温泉へは立山黒部アルペンルート室堂ターミナルから徒歩約15分。石畳の山道で階段もあるため、歩きやすい靴が必要です。荒天時は視界不良や吹雪になることもあり、軽装での訪問は危険です。営業は例年4月中旬から11月下旬までで、冬季は休業します。

天空の別世界で心身を癒す

標高2,410mという特別な場所で、白濁の天然温泉に身を委ね、夕焼けや星空を眺める時間。それは日常では決して味わえない、深い安らぎと感動をもたらしてくれます。

登山の拠点としても、観光途中の宿泊地としても、みくりが池温泉は立山室堂平を代表する存在です。霊峰立山の懐に抱かれた雲上の温泉で、心に残るひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
みくりが池温泉
(みくりがいけ おんせん)
リンク
公式サイト
住所
富山県中新川郡立山町芦峅寺字ブナ坂外11国有林(室堂平)
電話番号
076-463-1441
営業時間

日帰入浴 9:00~16:00

定休日

休業期間 11月下旬~4月上旬

料金

日帰入浴
大人 1,000円 

駐車場
無料 立山駅駐車場 900台
アクセス

立山黒部アルペンルート室堂ターミナルから徒歩約15分

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