富山県 » 富山市周辺・八尾

ほたるいかミュージアム

海の魅力とほたるいかの神秘を体感できる

富山湾の神秘的な「ほたるいか」をテーマに、生態や自然環境などを取り上げた世界で唯一の博物館です。展示や映像などを通じてホタルイカの生態を紹介しています。

建物はイカの胴体をモチーフにした地上2階建ての鉄筋コンクリート造りです。外観には水に濡れると色が濃く変化する木材が使用されており、展望デッキには深層水を使用した足湯が設置されています。

ほたるいかは外敵から身を守るために発光し、その青白い光は幻想的です。3月20日から5月31日までの期間は、ホタルイカ漁のシーズンであり、本物のホタルイカが放流され、発光ショーやタッチプールでの触れ合いが楽しめます。

ホタルイカの発光ショーで、生きたほたるいかが青く発光する姿を間近で観察できます。

また、深海不思議の泉では生きたホタルイカに触れる貴重な体験ができます。

6月1日から3月19日までは、深海に生息する発光性プランクトン「龍宮ホタル」の発光ショーをお楽しみいただけます。

ライブシアターでは、高感度カメラやドローン空撮を駆使してホタルイカの生態を詳しく紹介しています。「VRホタルイカ」は、最新のVR機器を使用して、深海の世界でホタルイカの発光の謎に迫る体験ができます。

水温5℃の海洋深層水タッチ水槽もおすすめのスポットです。富山湾の深海に生息する珍しい生き物に直接触れることができるタッチプールがあります。

2Fにはレストランもあり、天ぷらなどの料理でホタルイカのプリプリとした食感とワタの旨みを味わうことができます。

また、ホタルイカの珍味や深層水関連商品を取り扱うおみやげショップも充実していますので、富山湾の海の神秘に思う存分浸ることができます。

道の駅 ウェーブパーク なめりかわ

ほたるいかミュージアムは、富山県滑川市に位置する「道の駅 ウェーブパーク なめりかわ」内の施設です。周辺は美しい自然に囲まれており、富山湾と立山連峰の景色を楽しむことができます。

展望デッキには、深層水を使用した足湯が設置されており、リラックスしながら景色を楽しむことができます。

ホタルイカ

ホタルイカは、ツツイカ目に属するイカの一種であり、深海性の発光動物です。日本近海を含む世界各地で約40種類のホタルイカが生息しています。

特に富山県や兵庫県の日本海側でよく水揚げされており、富山湾では数十万匹の大群が海岸近くまで押し寄せる富山湾独特の珍しい現象が観察され、世界でも他に見られません。この為、生息海面が特別天然記念物に指定されています。

ホタルイカは体長が小さく、雄は約4cm、雌は約6cmで、重さは約10g程度です。

ホタルイカは、外敵に対する威嚇や仲間とのコミュニケーション、餌寄せなどの目的で発光します。

発光器は腹側に3種類存在し、腕の先端や全身にあるもの、両眼周りにあるものなどがあります。また、触手の先端にも発光器があり、触れると光ります。発光は化学反応によって引き起こされ、発光素と発光酵素が関与しています。

ホタルイカは滑川市のさかなとして指定されており、富山湾の特別天然記念物としても保護されています。その不思議な光と生態は多くの人々に魅力を与えています。

富山湾の神秘

ホタルイカは春の風物詩として有名であり、「富山湾の神秘」と称されています。ホタルイカの大群遊びの際に見られる青緑色の光は、まるで海の銀河のような幻想的な光景です。

富山県の滑川市から富山市、魚津市にかけての富山湾沿岸は、ホタルイカの群れが海面で輝く様子で有名です。

常願寺川の河口左岸から魚津港までの海域は、1922年に国の天然記念物に指定され、さらに1952年に「ホタルイカ群遊海面」として特別天然記念物に格上げされ、生息海面が保護されています。

この特別天然記念物指定は、ホタルイカの食用利用を防ぐために「群遊海面」という形で行われました。富山湾でのホタルイカ定置網漁の様子は、観光船から観察することもできます。

また、4月から5月にかけて、富山湾沿岸では波に乗って砂浜に打ち上げられる「ホタルイカの身投げ」と呼ばれる光景も見られます。

大量のホタルイカが波によって浜に集まり、風が穏やかで比較的暖かい、新月前後の夜中から夜明け前の暗がりの中で幻想的に輝く光景が観察されることがあります。

富山県滑川市にある「ほたるいかミュージアム」では、ホタルイカの様子を観察することができます。

食用ホタルイカ

ホタルイカは食用として利用され、漁期は2月から5月頃で、主な産地は兵庫県、富山県、鳥取県、福井県などの日本海側です。

富山県では富山湾での定置網漁が行われ、夜間に沿岸に浮上するホタルイカを明け方前に捕獲します。この定置網漁は富山湾沿岸で行われるため、漁獲資源が保護され、ホタルイカを傷つけることなく鮮度の良い状態で捕獲できる特徴があります。また、漁期の一部で観光船が運航され、この漁を観察することもできます。

一方、兵庫県では山陰沖での底引き網漁が行われ、深さ約200mを回遊するホタルイカを捕獲します。年間の捕獲量は2000トンから3000トン程度であり、富山県よりも多くのホタルイカが捕獲されます。

ホタルイカは食用として利用される際の栄養価も注目されています。100gあたりの栄養価には、エネルギー、炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどが含まれています。特にビタミンA、ビタミンB12、タウリンなどの栄養素が豊富です。

富山県ではホタルイカをさまざまな料理で楽しむことができます。炒め物や佃煮、酢味噌和え、沖漬け、素干し、天ぷら、唐揚げ、竜宮そうめんなどがあります。

ただし、ホタルイカは傷みやすく、食中毒や寄生虫のリスクがあるため、生食には注意が必要です。最近では冷凍処理を施した生食用のホタルイカも販売されています。

ホタルイカは美味しさや旬の時期だけでなく、栄養面でも評価される食材です。

Information

名称
ほたるいかミュージアム
リンク
公式サイト
住所
富山県滑川市中川原410
電話番号
076-476-9300
営業時間

9:00~17:00

定休日

6月1日~3月19日の火曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始
1月最終月曜日から3日間

料金

3月20日~5月31日
大人 820円
小人 410円

6月1日~翌年3月19日
大人 620円
小人 310円

駐車場
無料 道の駅ウェーブパークなめりかわ駐車場 160台
アクセス

あいの風とやま鉄道 滑川駅・富山地方鉄道 滑川駅から徒歩約8分

北陸自動車道 滑川ICから車で約10分

富山市周辺・八尾

富山県