射水市大島絵本館は、富山県射水市鳥取にある、世界の絵本をテーマとした公立の博物館です。赤ちゃんから大人まで、世代を超えて楽しめる絵本の世界が広がる文化施設として、多くの来館者に親しまれています。
館内には国内外あわせて約1万冊もの絵本が収蔵されており、光がやわらかく差し込むライブラリーで、ゆったりと読書を楽しむことができます。絵本を「読む」だけでなく、「感じる」「作る」「伝える」ことができる体験型ミュージアムとして、一日中いても飽きることのない魅力にあふれています。
本館は1994年8月23日、旧大島町によって「大島町絵本館」として開館しました。町が企画・制作した郷土の伝承や『古事記』に登場する誉津別命の説話などをもとにした「おおしまふるさと絵本」の刊行をきっかけに、“絵本のまち”として地域振興を目指したことが設立の背景にあります。
2005年に周辺市町村との合併により射水市が誕生し、現在の名称「射水市大島絵本館」となりました。絵本文化を通して郷土文化を再認識し、地域内外との交流を促し、住民の創造意欲を育むことを理念に掲げています。
ライブラリーには、30か国以上の新旧約1万冊の絵本が並びます。独自の「大島絵本館方式(14分類)」で整理され、テーマごとに探しやすく工夫されています。赤ちゃん向けのやさしい絵本から、大人の心に響く芸術性の高い作品まで幅広く揃い、世代を問わず楽しめます。
ギャラリーでは、国内外の優れた絵本作家による原画展を開催。絵本のページの奥にある繊細な筆づかいや色彩を間近で鑑賞することができます。
カフェギャラリーでは、作品展示を楽しみながらほっと一息。家族や友人と語らいの時間を過ごせる、温かな空間です。
館内では、手作りしかけ絵本や工作が楽しめるワークショップが大人気です。用意されたキットから好きなものを選び、自分だけのオリジナル作品を制作できます。
さらに、パソコンを使って絵本の1ページを作るCGワークショップもあり、完成したデザインをさまざまなグッズに仕上げることも可能です。創造する楽しさを体感できる貴重な機会となっています。
吹き抜けの明るいパフォーマンスホールでは、空間アートや紙芝居、人形劇、音楽会など多彩なイベントが開催されます。
約200席を備えたシアターでは、絵本ムービーの上映をはじめ、演劇、ミュージカル、講演会などさまざまな表現活動が行われています。絵本の世界を立体的に体験できる空間です。
敷地内には約7,800平方メートルの「絵本ふれあいパーク」が広がります。空のテーブルに寝転んで青空を眺めたり、ユニークな噴水で水と触れ合ったりと、屋外でも自由な発想で楽しめます。自然の中で過ごす時間は、まるで物語の中に入り込んだような感覚を味わわせてくれます。
建物は鉄筋コンクリート・一部鉄骨造りの地上2階、地下1階建てで、延床面積は約2,400平方メートル。2000年には第7回公共建築賞(生活施設部門)を受賞するなど、建築としても高い評価を受けています。明るく開放的な空間設計が、絵本の世界観と調和しています。
開館時間は9時30分から17時30分まで。休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)、月1回の資料整理日、年末年始(12月28日~1月4日)です。入館料は大人600円、高校生300円、小中学生100円となっています。
アクセスはJR富山駅前から車で約30分、北陸自動車道小杉ICから約10分。周辺には射水市史跡「鳥取の里」や大島中央公園もあり、あわせて散策するのもおすすめです。
射水市大島絵本館は、絵本を通じて「夢」と「心」を育む文化施設です。読む楽しみ、作る喜び、伝える感動がひとつに結びつき、訪れる人それぞれに新しい発見をもたらします。
物語の世界にゆったりとひたりながら、創造の時間を楽しむひととき。射水を訪れた際には、ぜひ足を運び、絵本の奥深い魅力を体感してみてはいかがでしょうか。