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高岡コロッケ

(たかおか)

まちの日常に根づくご当地グルメ

富山県高岡市は、加賀藩ゆかりの歴史やものづくり文化が息づく城下町として知られています。その一方で、いまや「コロッケのまち」としても全国に名を広げています。高岡コロッケとは、特定のレシピや定義があるわけではなく、「高岡市内で販売され、食べられているコロッケ」すべてを指す呼び名です。素朴なお惣菜から贅沢な創作コロッケまで、多彩な味わいが楽しめるのが魅力です。

コロッケのまち誕生のきっかけ

高岡市がコロッケによるまちおこしに取り組み始めた背景には、総務省の家計調査があります。2000年および2004年の調査で、富山市の1世帯あたりのコロッケ購入金額が日本一となりました。この結果を受け、「富山県全体にコロッケ文化が根づいているのではないか」と考えた高岡市の若手職員有志が、「目指せ!コロッケのまち」を合言葉に活動を開始しました。

2006年には市や商工会議所、地元企業、飲食店などが連携し「高岡コロッケ実行委員会」を設立。加盟店ではのぼり旗を掲げ、コロッケマップを作成するなど、まちぐるみでPRを展開してきました。誰もが親しみやすいコロッケを通じて、地域の活性化と観光振興を目指したのです。

高岡ならではの個性豊かなコロッケ

決まったレシピがないからこそ、高岡コロッケの世界は実に多彩です。富山湾の白エビを使ったコロッケや、氷見牛を使用した贅沢な一品、さらにはチョコレートやアイスクリーム入りといった変わり種まで登場しています。市内には約40店舗以上が参加し、それぞれの店が独自の味を競い合っています。

高岡大仏コロッケ

高岡のシンボルにちなんで名付けられた直径約14センチの巨大コロッケです。ボリューム満点ながら、どこか懐かしい甘みのある味わいで、観光客にも人気の一品。手頃な価格で満足感を得られることから、食べ歩きグルメとしても親しまれています。

富山ブラックコロッケ

富山名物のブラックラーメンをイメージした濃厚醤油味のコロッケ。しっかりとした旨みとサクサクの衣が特徴で、冷めても美味しいと評判です。

紫イモコロッケ

紫色のさつまいもと玉ねぎを使用した、肉を使わないヘルシーなコロッケ。見た目の鮮やかさと自然な甘みが魅力で、女性や高齢者にも人気があります。

イベントで盛り上がるコロッケ文化

冬の恒例行事「日本海高岡なべ祭り」では、「高岡コロッケ横丁」が設けられ、多くの来場者で賑わいます。スタンプラリーや揚げたてコロッケの無料配布など、コロッケを通じた楽しい企画が行われ、まち全体が活気に包まれます。

また、全国コロッケフェスティバルにも参加し、人気投票で1位を獲得するなど、その実力は全国レベル。高岡コロッケは単なるB級グルメにとどまらず、地域の誇りとして成長してきました。

日常に溶け込む“やさしい味”

高岡では、スーパーのチラシでコロッケが特売の目玉商品になることも珍しくありません。揚げたてを頬ばるおやつとして、夕食のおかずとして、あるいは観光の合間の軽食として、コロッケは市民の暮らしに自然と溶け込んでいます。

外はカリッと香ばしく、中はほくほく。じゃがいものやさしい甘みと具材の旨みが広がる瞬間は、どこか懐かしく心を和ませてくれます。お店ごとに異なる衣の食感や味付けを楽しみながら、「高岡らしさ」を感じるのも醍醐味です。

観光とともに味わう高岡コロッケ

歴史的名所が点在する高岡のまち歩きの途中に、気軽に立ち寄れるコロッケ店がある――それも高岡観光の魅力のひとつです。特別なごちそうではなく、誰もが気軽に楽しめる“まちの味”。それが高岡コロッケです。

揚げたての香りに誘われながら、城下町の風情を感じるひととき。高岡を訪れた際には、ぜひ自分だけのお気に入りの一品を見つけてみてはいかがでしょうか。きっと、また食べたくなるやさしい味に出会えることでしょう。

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名称
高岡コロッケ
(たかおか)

高岡・氷見

富山県