水道つつじ公園は、富山県高岡市西部の丘陵地に広がる、四季折々の花を楽しめる美しい公園です。“万葉のふるさと高岡”を代表する花の名所として親しまれ、春には桜、初夏には色鮮やかなつつじが咲き誇ります。園内には約15,000本のつつじと100本の桜、さらに高岡市の花であるカタカゴ約20,000株が植えられ、「とやま花の名所」のひとつにも選ばれています。
この公園は、1979年(昭和54年)に国吉配水場を建設した際、工事によって出た切土を有効活用して整備されました。総面積は約40,840平方メートル。自然の地形を活かした起伏ある園内は、散策に心地よく、のびのびとした開放感に満ちています。
公園の頂上(海抜約58メートル)には配水池があり、そこから見渡す景色は格別です。春には満開の桜が眼下に広がり、まるで花の海を見下ろすかのような壮観な眺めを楽しむことができます。
園内入口から配水池へと続く園路には、約500メートルにわたって桜並木が続き、満開時には見事な桜のトンネルをつくり出します。植えられているのは主にソメイヨシノで、例年4月中旬に見頃を迎えます。
園内にはお花見広場も整備されており、家族連れや友人同士でゆったりと春のひとときを楽しむことができます。また、開花時期には夜間照明が実施され、昼間とは異なる幻想的な夜桜を堪能することができます。その美しさから「富山さくらの名所70選」にも選定されています。
5月になると、公園はつつじの華やかな色彩に包まれます。キリシマツツジ、ヒラドツツジ、サツキツツジなど多彩な品種が植えられ、赤・白・ピンクの花々が一面に広がります。その姿はまるで美しい織物を敷き詰めたかのようで、多くの来園者を魅了しています。
・キリシマツツジ(約200本):4月下旬~5月上旬
・ヒラドツツジ(約5,600本):5月上旬~5月中旬
・サツキツツジ(約9,200本):5月下旬~6月上旬
つつじの見頃には夜間照明も行われ、昼とはまた違った幻想的な花景色を楽しむことができます。
園内には高岡市の花であるカタカゴが約20,000株植えられています。カタカゴは3月下旬から4月上旬にかけて可憐な紫色の花を咲かせ、春の訪れを告げます。平成7年に市の花に制定されて以来、毎年球根の植え込みが行われ、群生地として大切に育てられています。
桜やつつじとはまた異なる、控えめで上品な美しさを持つカタカゴの花は、公園の春景色にやさしい彩りを添えています。
通水70周年を記念して、公園最上部には龍梅水伝説をイメージした「うるおい水車」が設置されました。水道施設と一体となったこの公園ならではの象徴的な存在であり、訪れる人々に潤いと安らぎを与えています。
公園の後背地には三千坊遊歩道が整備されており、自然散策を楽しむことができます。また、周辺には三千坊山や、県指定天然記念物である赤丸浅井神社の大けや木など、歴史と自然を感じられる見どころも点在しています。花の鑑賞とあわせて、ゆったりとした散策を楽しむのもおすすめです。
あいの風とやま鉄道高岡駅から車で約20分。
E41能越自動車道・高岡インターチェンジが最寄りです。
加越能バス「笹八口」下車、徒歩約5分。
水道つつじ公園は、春の桜から初夏のつつじ、そして可憐なカタカゴまで、多彩な花々が訪れる人を迎えてくれる憩いの場です。丘陵地ならではの眺望と、夜間照明による幻想的な演出は、ここでしか味わえない特別な体験となるでしょう。
高岡を訪れた際には、ぜひ足を運び、四季の花とともにゆったりとした時間をお過ごしください。