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たかしん高峰記念館

(たかみね きねんかん)

高岡が誇る世界的化学者の足跡をたどる

たかしん高峰記念館は、富山県高岡市に本店を置く高岡信用金庫(通称:たかしん)の本店別館内に設けられた展示施設です。2017年(平成29年)に開館し、高岡出身の世界的化学者・実業家である高峰譲吉(たかみね じょうきち)博士の偉業を広く紹介しています。

記念館は、高峰博士の生家跡地にあたる場所に位置しており、隣接する高峰公園とともに、博士の生誕地を今に伝える顕彰の拠点となっています。観光で高岡を訪れた際には、ぜひ立ち寄りたい歴史文化スポットのひとつです。

世界を驚かせた発明と発見

高峰譲吉博士は、1854年(嘉永7年)、高岡御馬出町の町医者の家に生まれました。幼少期から学問に励み、金沢や長崎、大阪、京都などで学んだのち、現在の東京大学工学部の前身である工部大学校を首席で卒業します。その後、イギリス留学を経て、やがてアメリカへ渡り、世界的な業績を打ち立てました。

タカジアスターゼの発明

1894年、博士はデンプンを分解する消化酵素「タカジアスターゼ」を発明します。これは胃腸薬として広く用いられ、世界的に知られる存在となりました。当時の医療や製薬の分野に大きな影響を与えた画期的な発明です。

アドレナリンの抽出成功

さらに1900年には、副腎髄質ホルモンである「アドレナリン」の結晶抽出に世界で初めて成功しました。これはホルモン研究の歴史における重要な成果であり、医療の発展に多大な貢献を果たしました。アドレナリンは現在でも救急医療やショック症状の治療などに用いられています。

化学者であり、実業家であり、国際人

高峰博士は優れた科学者であると同時に、発明や発見を製品化し事業として成功させた実業家でもありました。語学力と行動力を活かし、アメリカで企業活動を展開し巨万の富を築きます。

また、その財を日米親善のために惜しみなく投じたことでも知られています。ワシントンD.C.のポトマック河畔の桜並木の植樹計画に尽力し、ニューヨークにも桜を寄贈しました。その功績から「無冠の大使」と称されることもあります。

展示内容の見どころ

たかしん高峰記念館では、高峰博士の生涯や業績をわかりやすく紹介するパネル展示のほか、直筆の手紙や書の複製資料、写真などを展示しています。

松楓殿の模型展示

特に注目したいのが、博士がアメリカで所有していた別荘「松楓殿(しょうふうでん)」の模型です。日米の要人が集った迎賓館的な存在であり、博士の国際的な交流の広がりを感じさせる貴重な資料となっています。

コンパクトながら内容は充実しており、短時間でも高峰博士の偉大さを実感できる展示構成となっています。

高峰公園とあわせて巡る

記念館の隣には高峰公園が整備されており、園内には顕彰碑や胸像が建てられています。博士が生まれ育った地に立ち、その足跡に思いをはせる時間は、高岡観光の中でも印象深いひとときとなるでしょう。

交通アクセス

能越自動車道・高岡ICから車で約11分。公共交通機関を利用する場合は、北陸新幹線・新高岡駅からJR城端線で高岡駅下車、徒歩約12分です。市街地中心部に位置しているため、山町筋や高岡古城公園などの観光地とあわせて巡るのもおすすめです。

高岡観光の新たな発見へ

たかしん高峰記念館は、郷土が生んだ偉人の功績を身近に学べる貴重な施設です。科学の発展に寄与し、国際交流にも尽力した高峰譲吉博士の人生は、高岡というまちの誇りそのものといえるでしょう。

歴史と文化が息づく高岡のまち歩きの中で、ぜひこの記念館に立ち寄り、世界へ羽ばたいた先人の足跡を感じてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
たかしん高峰記念館
(たかみね きねんかん)

高岡・氷見

富山県