想影展望台は、宇奈月温泉街の中心部に位置し、黒部川の断崖から張り出すように設けられたユニークな展望台です。真下を流れる黒部川の清流と、周囲に広がる峡谷の山なみ、そして温泉街の風景を一望できる絶好のビューポイントとして、多くの観光客に親しまれております。
四季折々に表情を変える黒部峡谷の景色は実に美しく、春の新緑、夏の深い緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、訪れるたびに異なる感動を与えてくれます。温泉街の散策途中に立ち寄るだけで、自然の雄大さを間近に感じることができます。
想影展望台は、1993年7月に富山県の「まちのかおづくり事業」によって完成しました。設計を手がけたのは、スペインの著名な建築家エンリック・ミラーレスです。展望台に設置された巨大なオブジェは、大空へ羽ばたく鳥の姿をイメージして造形されたといわれています。
木製の手すりや床の上にスチールフレームが覆いかぶさる独創的な構造は、まるで彫刻作品のような存在感を放っています。その不思議な形は、見る人によって鳥や雲、あるいは恐竜の骨のようにも見え、想像力をかき立てる魅力にあふれています。
展望台は想影橋の西側橋脚付近、橋より約5メートル低い位置にあり、宇奈月公園の対岸にあたります。展望台に立つと、眼下には黒部川の清流が広がり、正面には宇奈月温泉街の街並みが望めます。さらに遠くにはスキー場や大原山の観音像も見渡すことができます。
温泉街の散策に合わせて気軽に立ち寄れるほか、ちょっとしたハイキング気分も味わえる人気のスポットです。写真撮影にも最適で、旅の思い出づくりにもぴったりの場所といえるでしょう。
想影展望台がある宇奈月温泉は、黒部峡谷の玄関口に広がる富山県随一の規模を誇る温泉郷です。1923年(大正12年)に開湯し、黒部川上流の黒薙温泉から引湯された歴史ある名湯として知られています。
無色透明で日本一の透明度ともいわれる湯は、弱アルカリ性単純温泉。源泉温度は約90度と高く、体の芯から温まります。峡谷を望む旅館やホテルに宿泊し、展望台からの絶景とともに温泉を楽しむひとときは、心身ともに癒やされる贅沢な時間となるでしょう。
所在地:富山県黒部市宇奈月温泉(想影橋横)
アクセス:富山地方鉄道「宇奈月温泉駅」より徒歩約10分
黒部川の雄大な流れと芸術的な建築美が融合する想影展望台。宇奈月温泉を訪れた際には、ぜひ足を運び、その独創的な姿と絶景をご体感ください。