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温泉噴水

(おんせん ふんすい)

宇奈月温泉街のシンボル

宇奈月温泉の玄関口を彩る温泉噴水

宇奈月温泉の玄関口である宇奈月温泉駅の目の前に立つ「温泉噴水」は、温泉街のシンボルとして親しまれている存在です。1973年(昭和48年)、宇奈月温泉の開湯50周年を記念して設置されました。黒部峡谷の奥地に湧く黒薙温泉から引かれた約60度の温泉が勢いよく噴き上がり、もくもくと立ちのぼる湯けむりが訪れる人々を温かく迎えてくれます。

駅前広場に広がる湯けむりの風景は、宇奈月らしさを象徴する光景のひとつです。四季折々の山並みを背景に立ちのぼる白い蒸気は写真映えも抜群で、旅の思い出を彩る一枚を撮影するのにぴったりのスポットとなっています。

宇奈月温泉駅の歴史と役割

宇奈月温泉駅は、富山地方鉄道本線の終着駅として1923年(大正12年)に開業しました。開業当初は「桃原駅」という名称でしたが、その後「宇奈月駅」を経て、1971年に現在の名称へ改称されています。温泉地の発展とともに歩んできた駅であり、黒部峡谷観光の拠点として重要な役割を担ってきました。

夏山シーズンや紅葉シーズンには、多くの観光客が訪れ、1日あたり5,000人を超える利用者で賑わうこともあります。特に週末には終日活気にあふれ、温泉街全体が観光ムードに包まれます。

全国でも珍しい「駅の足湯 くろなぎ」

2016年4月、宇奈月温泉駅のホーム上に開設されたのが、全国でも珍しい“駅の足湯”「足湯 くろなぎ」です。ホームの一角に設けられたこの足湯は、駅の中からも外からも利用でき、観光客に大変人気があります。

お湯は黒部峡谷の黒薙温泉から引いた弱アルカリ性の単純温泉で、湯温は約40度。やわらかな湯ざわりが特徴で、歩き疲れた足を優しく包み込みます。手湯も設置されており、短時間でも気軽に温泉の恵みを体感することができます。

目の前には、黒部峡谷トロッコ電車や富山地方鉄道のレトロな車両が行き交い、鉄道ファンにも人気の絶景スポットとなっています。列車を眺めながらゆったりと足を浸すひとときは、旅の途中の癒やしの時間となるでしょう。

足湯の利用案内

所在地:宇奈月温泉駅ホーム上
営業時間:4月~11月 8:00~18:00/12月~3月 8:00~16:00
料金:無料
タオルを持参すると、より快適に利用できます。

黒部峡谷観光の拠点としての魅力

宇奈月温泉は、黒部川の電源開発を背景に発展した温泉地で、標高約200メートルの河岸段丘上に広がっています。約7kmにも及ぶ引湯管によって黒薙温泉から源泉が運ばれるという、全国的にも珍しい方式が採られています。

泉質は無色透明の単純温泉で、pH8.19の弱アルカリ性。源泉は90度以上の高温ですが、適温に調整されて各旅館や施設へ供給されています。保湿成分として知られるメタケイ酸も豊富に含まれ、肌にやさしい湯として親しまれています。

駅から東南へ進むと黒部峡谷鉄道の宇奈月駅があり、トロッコ電車で峡谷美を楽しむ観光の出発点となっています。温泉街には旅館や土産物店が立ち並び、散策するだけでも楽しい時間を過ごせます。

温泉街と周辺の見どころ

駅周辺には、温泉噴水のほかにも足湯や美術館、電力の歴史を紹介する記念館など、見どころが点在しています。宇奈月公園には歌碑や記念碑もあり、文学や歴史に触れる散策も楽しめます。

また、やまびこ展望台からは新山彦橋を望む絶景が広がり、四季折々の自然美を満喫できます。春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、そして冬の雪景色と、訪れる季節ごとに異なる表情を見せてくれるのも宇奈月温泉の魅力です。

アクセス情報

北陸新幹線「黒部宇奈月温泉駅」から富山地方鉄道「新黒部駅」へ乗り換え、「宇奈月温泉駅」下車すぐ。北陸自動車道「黒部IC」からは車で約25分です。

湯けむりに包まれる、心あたたまる旅へ

宇奈月温泉駅前の温泉噴水と駅の足湯「くろなぎ」は、宇奈月温泉を訪れたならぜひ立ち寄りたい名所です。立ちのぼる湯けむりを眺め、足湯でひと息つき、黒部峡谷への旅へと出発する——そんなひとときが、心に残る温泉旅を演出してくれます。自然と温泉、そして鉄道が織りなす宇奈月ならではの風景を、ぜひ体感してみてください。

Information

名称
温泉噴水
(おんせん ふんすい)

黒部・宇奈月

富山県