黒部市芸術創造センター セレネ美術館は、富山県黒部市宇奈月温泉に位置し、秘境として知られる黒部峡谷の雄大な自然をテーマにした美術館です。黒部峡谷への玄関口である宇奈月温泉郷に建ち、訪れる人々に芸術と自然が響き合う特別な体験を提供しています。
本施設は、「かけがえのない秘境黒部の大自然を、絵画芸術を通して未来へ伝える」ことを基本理念として掲げています。荘厳な山々、深い渓谷、清らかな水の流れなど、黒部の大自然が持つ力強さと神秘性を、芸術作品を通して後世へと伝える役割を担っています。
セレネ美術館では、日本の現代画壇を代表する七人の画家、平山郁夫、塩出英雄、福井爽人、田渕俊夫、竹内浩一、手塚雄二、宮廻正明が黒部峡谷を実際に取材し、制作した作品を常設展示しています。
なかでも平山郁夫の代表作『幻の滝』をはじめとする作品群は、黒部の厳しくも美しい自然の姿を見事に描き出しています。作品を通して、自然の尊さや人と自然の共生の大切さといった深いメッセージを感じ取ることができるでしょう。大人はもちろん、未来を担う子どもたちにも、自然の素晴らしさを伝える貴重な学びの場となっています。
館内では、美術鑑賞に最適な環境を整えるため、オリジナル楽曲が静かに流れています。視覚だけでなく聴覚にも働きかける演出により、作品世界へとより深く没入することができます。ゆったりとした時間の中で、一点一点の作品と向き合う贅沢なひとときをお楽しみいただけます。
館内には「カフェ・セレネ」が併設されています。黒部の名水で丁寧に淹れた水出しコーヒーや紅茶、手作りワッフルやスイーツが人気です。窓の外に広がる豊かな自然を眺めながら、ゆっくりとした時間をお過ごしいただけます。
テイクアウトや会議室への出前にも対応しており、利用者の多様なニーズに応えています。また、店内では県内クラフト作家による作品の展示販売も行われており、地域文化の魅力に触れることもできます。
セレネは1993年に、国際観光交流の推進と地域文化の振興を目的として開館しました。本格的な国際会議場としての機能も備えており、大ホール(最大約700席)、小ホール(最大約280席)のほか、大小さまざまな会議室やミーティングルームを完備しています。
映像・音響・照明設備も充実しており、国際会議をはじめ、コンサートや演劇、公演、各種イベントなど幅広い用途に対応可能です。芸術・観光・国際交流が融合する、全国的にも特色ある文化施設となっています。
「セレネ」という愛称は、ギリシア神話に登場する月の女神の名前に由来します。宇奈月温泉の「月」と、丸みを帯びた建物の優美な外観イメージを重ね合わせて名付けられました。その名のとおり、やわらかな月光のように訪れる人々を包み込む、温かく穏やかな空間が広がっています。
アクセスも便利で、富山地方鉄道「宇奈月温泉駅」より徒歩約5分。さらに、北陸新幹線「黒部宇奈月温泉駅」や北陸自動車道「黒部IC」からは車で約25分と、観光の拠点としても利用しやすい立地です。
黒部市芸術創造センター セレネ美術館は、コンベンション機能と美術館機能を兼ね備えた、全国でも珍しい複合文化施設です。黒部峡谷という特別な自然環境のもと、芸術・観光・国際交流が融合する独自の魅力を発信しています。
宇奈月を訪れる際には、ぜひセレネ美術館へ足を運び、黒部の大自然と芸術が響き合う感動のひとときを体験してみてはいかがでしょうか。そこには、世界へ、そして未来へと受け継がれる、かけがえのない価値が息づいています。
4月~10月 9:00~17:30
11月~3月 9:00~17:30
4月~10月 無休
11月~3月 火曜
12/29~12/31
大人 620円
高校・大学生 510円
中学生以下 無料
富山地方鉄道 宇奈月温泉駅から徒歩で3分
北陸自動車道 黒部ICより宇奈月温泉方面25分