富山県 > 黒部・宇奈月 > 駅の足湯「くろなぎ」
富山県黒部市にある宇奈月温泉の玄関口、宇奈月温泉駅のホーム上には、全国でも珍しい“駅の足湯”「くろなぎ」が設けられています。列車を待つ時間や観光の合間に、気軽に温泉を楽しめるユニークな施設として、多くの観光客に親しまれています。
この足湯は2016年4月に誕生しました。駅ホームの一番端、黒部峡谷鉄道寄りの場所に設置され、駅の中からも外からも利用できる便利な造りとなっています。旅の途中でふらりと立ち寄り、心も足元もほっと温まることができる、宇奈月ならではの癒やしスポットです。
足湯「くろなぎ」の湯は、黒部峡谷の奥地に湧く黒薙温泉から引かれた源泉を使用しています。泉質は弱アルカリ性の単純温泉で、無色透明、やわらかな湯ざわりが特徴です。湯温は約40℃と心地よい温かさに保たれており、長時間でも快適に浸かることができます。
宇奈月温泉は、約7kmにもおよぶ引湯管によって源泉を温泉街へ運ぶ、全国的にも珍しい方式を採用しています。源泉は90℃以上の高温ですが、適温に調整されて各施設へ供給されています。足湯「くろなぎ」でも、その豊かな湯量とやさしい泉質を気軽に体感することができます。
足湯の目の前には、黒部峡谷を走るトロッコ電車や富山地方鉄道のレトロな車両が行き交います。タイミングが合えば、両方の列車を同時に眺めることもでき、鉄道ファンにも人気のスポットとなっています。
湯に足を浸しながら、ゆっくりとホームに滑り込む列車を眺める時間は、日常を忘れさせてくれる特別なひとときです。歩き疲れた足を休めるだけでなく、心までほぐれていくような穏やかな時間を過ごすことができます。
また、足湯のほかに手湯も設けられており、手を温泉にひたすだけでも体がぽかぽかと温まります。寒い季節には特にありがたい存在で、短時間でも温泉の恵みを感じることができます。
宇奈月温泉駅は、富山地方鉄道本線の終着駅であり、黒部峡谷観光の拠点となる重要な駅です。1923年に開業し、温泉地の発展とともに歩んできました。夏山シーズンや紅葉シーズンには多くの観光客でにぎわい、週末には1日5,000人以上が利用することもあります。
駅前広場には、宇奈月温泉のシンボルである温泉噴水が設置されています。1973年、開湯50周年を記念して造られたもので、黒薙温泉から引かれた約60℃のお湯が勢いよく噴き上がり、湯けむりを立ちのぼらせています。駅に降り立った瞬間から、温泉地らしい情緒を感じることができます。
宇奈月温泉駅 ホーム上
4月~11月 8:00~18:00
12月~3月 8:00~16:00
無料(タオルは各自ご持参ください)
北陸新幹線「黒部宇奈月温泉駅」から富山地方鉄道「新黒部駅」に乗り換え、「宇奈月温泉駅」下車すぐ。
北陸自動車道「黒部IC」からは車で約25分です。
宇奈月温泉は、黒部川の電源開発とともに発展してきた歴史ある温泉地です。峡谷美を楽しむトロッコ電車観光の出発点として、多くの人々がこの地を訪れます。その玄関口にある足湯「くろなぎ」は、宇奈月の魅力を手軽に体感できる特別な場所です。
列車の音に耳を傾けながら、足元からじんわりと温まる温泉のぬくもりを感じる時間。旅のはじまりにも、旅の締めくくりにもふさわしい、心やすらぐひとときをぜひ体験してみてください。