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砺波市美術館

(Tonami Art Museum)

チューリップの街で出会う、創造と交流のアート空間

砺波市美術館は、富山県砺波市高道に位置する公立美術館です。砺波を代表する観光名所である砺波チューリップ公園の東側に隣接し、自然・花・芸術が調和する「文化ゾーン」の中核施設として親しまれています。

チューリップの彩り豊かな風景とともに芸術に触れられるこの美術館は、観光客はもちろん、地域住民にとっても日常的に文化と出会える場所として、1997年の開館以来、砺波の芸術文化を支えてきました。

「砺波から新しい芸術の流れ」を発信

砺波市美術館のスローガンは、「砺波から新しい芸術の流れ」。この言葉が示すとおり、当館は単に作品を鑑賞する場所ではなく、地域から新たな芸術文化を生み出し、広く発信していく拠点として位置付けられています。

砺波チューリップ公園と一体となったフラワー&カルチャーオペレーションエリアの中核施設として、自然や花と調和しながら、芸術・教育・市民活動が融合する独自の美術館像を築いています。

郷土作家から世界の名作まで揃うコレクション

砺波市美術館の作品収集は、明確な基本方針に基づいて行われています。その柱となるのが、郷土にゆかりのある作家作品日本の住空間を彩る工芸作品、そして国際的に評価の高い写真作品です。

郷土作家の分野では、砺波ゆかりの日本画家下保昭、洋画家の清原啓一藤森兼明などの油彩・日本画作品を所蔵。砺波の風土や精神性を反映した作品群は、地域の文化的財産として大切に紹介されています。

また、写真作品の分野では、ロベール・ドアノージャンルー・シーフといった世界的写真家の作品も収集。日常の一瞬を切り取った名作写真は、国や時代を超えて観る者の心に訴えかけます。

これらの作品は、常設展示室においてテーマを変えながら随時展示され、訪れるたびに新たな発見がある構成となっています。

多彩な展示空間で楽しむ、企画展と常設展

館内は地上3階建てで、用途に応じた展示・交流空間が整備されています。

企画展示室(1階)

1階にある企画展示室は、大規模な展覧会にも対応できる広さを持ち、国内外の多様なテーマ展や巡回展が開催されます。ジャンルにとらわれない企画展は、砺波市美術館の大きな魅力のひとつです。

常設展示室(2階)

2階には3つの常設展示室があり、郷土作家作品、世界の写真、日本の工芸作品などを中心に、コレクションを入れ替えながら展示しています。落ち着いた空間で、じっくりと作品と向き合える構成です。

市民ギャラリー

市民ギャラリーは、一般市民や地域作家の創作発表の場として利用されており、絵画、写真、工芸など多様な作品が展示されます。地域に根ざした美術館ならではの、温かみある展示空間です。版画室写真暗室も併設されており、市民が創作活動を楽しむことができます。

北陸初の「市民アトリエ」が育む創造の場

砺波市美術館の最大の特色のひとつが、北陸地方では初めて設置された「市民アトリエ」です。この空間は、鑑賞だけでなく「つくる楽しさ」を体験できる教育・創作の拠点として、多くの人に利用されています。

平日には、市内の小学校低学年以下を対象とした「子どもの造形アトリエ」を実施。鑑賞と創作を組み合わせたプログラムにより、子どもたちの感性と表現力を育みます。

週末には、企画展に関連したワークショップや講演会が開催され、大人も気軽に参加することができます。市民アトリエは有料で貸し出しも行っており、市民の多様な創作活動を支えています。

展望プロムナードから望む立山連峰

3階には展望プロムナードとテラスが設けられており、晴れた日には雄大な立山連峰を望むことができます。芸術鑑賞の余韻に浸りながら、富山ならではの自然美を楽しめる贅沢な空間です。

美術館誕生までの歩みと歴史

砺波市美術館の前身は、1988年から1993年まで運営されていた「公共倉庫美術館 アートスペース砺波」」です。これは、日本製麻の遊休倉庫を活用した、当時国内唯一の公共倉庫美術館として注目を集めました。

しかし、道路拡幅工事のため閉鎖を余儀なくされ、施設閉鎖を契機に、市民や関係者の要望を受けて新たな美術館構想が進められました。1995年には京都の梶川美術研究所の設計によって建設工事が開始されそして、1997年4月18日、現在の砺波市美術館が開館しました。総事業費は19億5,000万円に及び、砺波市の文化への強い思いが込められています。

施設情報

開館時間
10:00~18:00(入館は17:30まで)
※金曜・土曜の市民アトリエ利用は21:00まで

休館日
年末年始(12月29日~1月3日)
※その他、展示替え等による臨時休館あり

入館料
大人 210円
小・中・高校生 100円
※企画展は別料金

駐車場
約70台

アクセス

公共交通機関
JR砺波駅南口より徒歩 約20分

車利用
北陸自動車道 砺波ICより 約5分

まとめ ― 芸術と出会い、体験する砺波市美術館

砺波市美術館は、美術作品の鑑賞にとどまらず、市民の創作活動の場としても親しまれている、砺波市の文化を象徴する存在です。美しい自然に囲まれた環境の中で、多様な芸術に出会い、触れ、創り出すことのできるこの美術館は、芸術を身近に感じたいすべての人にとって、訪れる価値のある場所といえるでしょう。

Information

名称
砺波市美術館
(Tonami Art Museum)

砺波・五箇山

富山県