八乙女山の麓に位置する古刹です。広大な境内には格式高い堂塔が並び、井波彫刻発祥の地として数々の彫刻が施されています。
1390年に浄土真宗の僧である本願寺 第5世の綽如上人によって開かれたとされ、小松天皇の勅願所としても知られています。かつて一向宗の中心地として栄えました。
瑞泉寺は井波彫刻で彩られた北陸地方で最大の大伽藍として知られています。繊細かつ壮大な彫刻が見どころの一つとなっています。この彫刻は井波彫刻職人によって施されており、その技術は日本一とも言われ、見事な技術が活かされています。
瑞泉寺には本堂や太子堂、山門などの建築物があり、特に太子堂には数々の見事な彫刻が施されており、その細かさと美しさは圧巻です。
井波彫刻の伝統技術を用いた彫り物は、木彫刻の町である井波を象徴する存在です。瑞泉寺への参道には木彫刻の工房が並び、彫刻師たちの技術の音が響きます。その美しいノミの音は「日本の音風景100選」にも選ばれています。
井波彫刻
井波彫刻は火災で焼失した瑞泉寺を再建するため、京都の東本願寺から派遣された宮大工や彫刻師に、地元の大工が弟子入りしたことが始まりといわれています。
職人たちが再建に取り組んだことで、井波彫刻の技術が集結しました。
木彫りの町
瑞泉寺の門前に広がる八日町通り(瑞泉寺前通り)は、彫刻師の工房や蔵元、土産店などが立ち並ぶ通りで、格子戸の町家と石畳の道が風情を演出しています。
店の軒先には木彫りの干支の動物や表札が飾られており、通りには木製の看板や木彫りのバス停もあり、まち全体が木彫りの町ならではの装飾で彩られています。
9:00~16:30
無休
一般(高校生以上)500円
小・中学生 無料
あいの風とやま鉄道高岡駅からバスで約55分
北陸自動車道砺波ICから車で約15分