ミクリガ池は、富山県中新川郡立山町の標高2,405mに位置する池です。国土地理院の地形図や当地の看板では片仮名で「ミクリガ池」と表記されていますが、平仮名で「みくりが池」とも記されます。立山黒部アルペンルートの主要観光スポットの一つであり、自然の美しさと歴史的背景を持つ特別な場所です。
ミクリガ池は室堂駅から西北へ約500mの場所にあり、室堂エリアで最大かつ最深の池です。
池の北西側の標高2,430m地点には、日本最高所の温泉宿「みくりが池温泉」があります。春の残雪期には完全に氷結し、夏でも結氷が見られることがあります。秋には紅葉が水面に映り込み、立山三山の三段紅葉を楽しむことができます。
ミクリガ池は立山火山の火口湖の一つであり、周囲にはミドリガ池やリンドウ池、血の池などの火口湖群が点在しています。この地帯は中部山岳国立公園の特別地域に指定され、環境保護が徹底されています。
立山信仰では、ミクリガ池は「八寒地獄」とされる地獄の一つと見なされていました。しかし、その一方で「ミクリ」という名は「御厨」と書き、「神の厨房」を意味していました。この池の水は神聖視され、立山権現に捧げられる料理のために使用されていました。これは、立山信仰の二面性を象徴するエピソードです。
越前国の修行僧がミクリガ池を侮辱し、池で泳いだことで神の怒りを買い、湖に吸い込まれたという伝説が伝わっています。この伝承により、「御厨ガ池」が「三繰ガ池」とも呼ばれるようになったとされています。
ミクリガ池周辺はハイマツ帯に覆われており、ライチョウの生息地でもあります。このエリアでは、高山植物や珍しい野生動物の観察が楽しめます。
立山黒部アルペンルートの室堂駅から、ミクリガ池や周辺の観光スポットを巡る遊歩道が整備されています。遊歩道からは地獄谷や他の火口湖群の景色も楽しむことができます。
ミクリガ池周辺には以下の宿泊施設があります。
これらの施設は、観光客や登山者の拠点として利用されています。
残雪に覆われたミクリガ池の景色は壮観で、池が完全に凍結した姿を見ることができます。
雪解けが進み、周囲の高山植物が美しい花を咲かせる季節です。池の水面には透明度の高い青い色が広がります。
紅葉が進み、池の水面に映る立山三山の三段紅葉は絶景です。写真愛好家にとっては特に人気のシーズンです。
積雪によりミクリガ池周辺は静寂に包まれます。この時期は冬山装備が必要ですが、冬ならではの幻想的な風景が広がります。
ミクリガ池は、自然の美しさと歴史的背景が融合した特別な場所です。春夏秋冬それぞれの季節ごとに異なる表情を見せるこの池は、訪れる人々に感動を与えます。立山黒部アルペンルートを訪れる際は、ぜひミクリガ池にも足を運び、その魅力を体感してください。
冬季閉鎖(12月~4月中旬)
無料
立山黒部アルペンルート室堂ターミナルから徒歩約10分